ペンギン・マズローのblog

株式投資と不労取得にまつわるつぶやきと備忘録

「会社四季報公式ガイドブック」を読んでみた

はじめに

四季報を購入したものの、どのように読めばいいかわからない。 7月に購入してから机の上に置かれっぱなしの状態でした (ほぼインテリア化してた)

そんななかで、本屋でこちらの本を見かけ、四季報に読み方があることを知りました(←遅いよw)

str.toyokeizai.net

さすが四季報を出している東洋経済の本ということもあり、とてもわかりやすい! 四季報に買いてある情報は適当に会社情報を載せてあるのではなく、考えられて作られているんだなと感心させられました。

国内株式に力を入れてらっしゃる方はぜひ一度読んでおくとためになると思います!

この本の特徴

  • 四季報を出している東洋経済が出版している
  • 四季報の見方が丁寧に解説されている
  • 8章構成で見開き1トピックになっており読みやすい
  • 儲かっている会社、将来性のある会社、安全な会社など解説がある
  • お宝株発掘テクニックなども解説がある
  • 四季報オンラインの使い方も載ってる(広告っぽくなってるがw)
  • etc....

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図とともに解説が入っているので大変読みやすく、攻略本読む感覚で読めちゃいました

気になったポイントをピックアップ

1. 1年に4回出版される四季報はそれぞれ見るポイントが違う

春号(3月):来3月期予想との比較が重要

夏号(6月):前期3月実績と来3月期実績との比較

秋号(9月):会社と四季報の今季予想比較

新春号(12月):四季報独自予想の増減に注目

かなり頻繁に出版されますが、こういった見るべき視点が違うんだということは知りませんでした。他にもその時期に応じた注目業界解説などもあり、それぞれの号で目的が違うらしいです。

2. 金融機関関連の人ではなく、記者が独自に取材をしている

普段投資などの情報で出てくるのは、証券会社や金融機関の人の話であったり意見ですが、四季報というのは東洋経済の記者が独自に調査を行っているということ。なので中立的な立場から株価予想など行うことができると謳ってあります。しかし記者さんほんと大変だろうな....

3. 四半期決算は業種や企業の商習慣などを知った上で活用することが大切

  • 建設業:年度末の3月にビルなどの建築物が竣工することが多く、第3四半期までの進捗は低い水準となることがある
  • システム開発業界:年度末に官公庁向けなど案件の計上が集中するため、第3四半期まで赤字という会社もある

これは全く知りませんでした。四半期決算を見て、その1つ1つの結果に一喜一憂していたのでので反省です。他の業界もこういった特徴はあると思うので調査してみたいと思います。

4. 久しぶり最高益を叩き出す企業

  • 何年もかけ自己変革を進め、苦しみながら収益回復するケース(ソニー、KFC)
  • 社会の変化が追い風となり、「旬の会社」になるケース(インバウンド需要のホテルや人手不足解消した企業など)

何も株価が倍になったりする会社はベンチャーだけではないということ。大企業であっても、変革などを通して株価が上がるケースはあるということですね!広い視野で企業分析をしていくと美味しい投資先が見つかるかも!

5. テンバガー(10倍株)の発掘

  • オーナー企業
  • 上場して間もない(5年以内)

もっと詳しく解説されていますが、特徴として上記2つをあげていました。やはりトップダウンでスピーディーに経営判断ができ、まだまだ市場の注目が集まっていない企業ということでしょうか。こういう株を見つけるのは投資家冥利につきそうですね!

さいごに

この本を読んだことで四季報に対する愛着や意識が格段と変わります。なんとなく読んでいた人にとっては見る視点を大きく変えてくれるきっかけにもなりますし、四季報でなくとも会社の状況を見るための知識をつけてくれる1冊でした。

今後は四季報を味わうように読んでいこうと思います!